2011年11月18日金曜日

3.ステアリング

ここが一番の悩みどころ。
構想20年というのも、ここがうまく解決できなかったからと言っても過言ではない。
裏を返せばここが解決できたから製作に踏み切れたと言える。

きっかけは海外のサイト。
アルミ削り出しはコンセプトに外れるし、ラジコン飛行機のノーズギアにあるようなのもインラインスケートのホイールの保持はできそうにないし…
と、見つけたのが樹脂製のヒンジ。
日本では楽天のイーデンキさんで入手可能です。(ここを探し出すのにも時間がかかった(^^:)
私が選んだのはEMH4040SSという品番のもの。(別品番を3種ほど購入してたどりつく。)
金属ピンを樹脂で受けているので滑らかに動いてしかも遊びゼロ。取り付けもM4のネジで穴ピッチも20mmととても扱いやすい。用意したアングル材もM4用の穴が20mmピッチでした。

右前から

左前から
アームはアルミ板2mm厚の切り出しです。
片持ちで十分です。ヒンジの形状からもともと両持ちは不可能ですが…。
試作品の時は違うヒンジで両持ちでしたが、結構加工精度と組付け精度が必要だということがわかったので、片持ちにしました。

正面から

この写真が説明しやすいかな。
このヒンジは軸から取付け面までの寸法が12mm。
一方ホイールは厚み(ベアリングの面から面)が24mm。
センターぴったし。
ホイールとアームの間に0.5mmのスペーサ咬ませなければならないが、誤差範囲ということで。


左側面
ジオメトリの説明を。
キャスター角は55°これは海外のサイトの気に入ったモデルからのパクリ。
トレールは0。すなわちキングピンあるいはヒンジの軸の延長上にホイールの接地点があります。
これも海外のサイトからのパクリ。ステアするときの力が一番かからないです。(ジャイロ効果は除く)

本体への取付けは、2mm厚のステンレスアングル材を曲げて作りました。中心線をずらさずに曲げるのは結構大変でした。
これ、図らずもちょっとしたサスペンションにもなってます。

製作途中では、ステアリング部が解決出来てもうすっかり完成した気分になってました。

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